すいまち研について

ごあいさつ

当会は、2005年(平成17年)12月に首里地域のコミュニティの活性化を図り、首里文化を啓発し、同時にまちづくり等、ハード・ソフト両面の活動を通して、首里地区の経済と文化発展推進を目的として発足し、活動を開始しました。

先人の叡智と努力にならい「平和で美しく、賑わいと歴史が薫る、風格ある文化都市づくり」のさらなる広がりを目指し、首里のまちづくりに関する事業や活動を行う団体です。
首里城を中心とする首里のグランドデザインを共に考えてみませんか。

活動理念

1853年、首里城を訪れたペリー提督は、首里より清潔なまちを見たことがないと語り、英艦レナード号で来琉したスミスは、中山門から守礼門にかけての綾門大道について、「美しい灌木や花園が道路の両側を飾る」と書いています。

戦前、民藝運動で知られる柳宗悦は4度ほど沖縄を訪れ、首里の印象を「日本第一の美しい都市」と表現しました。さらに「自然と歴史と人文のかくもよく保存されている希有な存在」と評し、「真に生きた庭園の都市」「人文の華を織りなした名園」と絶賛しました。

平成の時代に入り戦災で消失した首里城が復元され、2000年には首里城跡をはじめとした「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が、その伝統技術と精神文化が世界に誇れる独自の歴史遺産として世界遺産に登録されました。

そして、現在、世界に誇れる遺産資源を保存継承していくと同時に、資源に内包する琉球固有の世界観を通して自然を慈しみ、唯一世界で最初に平和国家を築き、弛まぬ努力によって、沖縄文化の発展を願った先人への畏敬の念と想いを子々孫々へ伝え、誇りと発展へと継承していくことが必要だと考えています。

首里まちづくり研究会の核となる活動は、先人の叡智に習い「平和で美しく賑わいと歴史が薫る、風格ある文化都市づくり」とし、この運動のさらなる広がりを目指し、まちづくりを支援していくことです。

首里まちづくり研究会は、現在進められている首里のまちづくりを、首里親国の歴史文化を原風景としてとらえ、世界遺産のバッファーゾーンとして、首里城と首里城公園の伝統的風景の整備・運営方針に共感し、更なる一体的連携強化が図れることを願い、王都らしく、風格ある景観づくりと、伝統文化の推進と実用により、誇りある風景づくりを目指します。

その原点は官民一体となって知恵を絞り進めて行くことだと考えます。
かつて首里が沖縄の文化発信拠点であったように、現代においても新たな文化創造の場となるまちづくりを図ります。
また、県内外からの観光客を沖縄のこころでもてなし、風格の中にも賑わいのある新しい風景づくりに寄与します。